ケミセラの特性を理解しよう

ケミセラは、セメントとは異なります。粉末と水を混ぜ合わせるのではなく、練り込むことが大切です。練り込むことで生成する、流動性ペーストの作り方について解説します。

 

解説ビデオ

 

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ケミセラ工作ガイド
ケミセラペーストの作り方、コーティング方法、成型方法、後処理について解説
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ケミセラの必要量の見積

ケミセラ粉末の必要量 = 製作物の体積の2倍 + α の 重量

 

 

例えば、製作物のセラミック部分の体積が 40 mL の場合 80 g ですが、

実際には、攪拌容器などへの付着ロスがありますので、2割ほど余分に用意します。

ここでは、ケミセラ粉末を 100 g 用意することにします。

水分量は正確に

良質な成形物にするには、仕様書に指定した所定水分量を守って下さい。

 

例えば、仕様書に指定された水分量が 22% 、ケミセラ粉末が 100 g とすれば、

水の必要量は、100 g × 22% = 22 g となります。

 

正確に測るには、0.1g 単位まで測れるキッチンスケールが便利です。

 

※ 木材、コンクリートなど吸水性のある素材に塗布する場合、吸水分の水を余分に加える必要があります。この余分の水分量の見積方および加えるタイミングについては、別に解説します。

準備が全てを制する

ケミセラに水を加えると、化学反応が急速に進行し、硬化します。

作業を行う気温等にもよりますが、加工に使用できる時間は5分程度と短時間です。

工作物はもちろんですが、必要な用具を直ぐに使える状態にしておいてください。

また、どの様な手順で作業を進めるかも、事前に検討しておくかが大切です。

 

ペーストの調整手順

  1. ケミセラ粉末と水を計量する
  2. 水を入れた容器にケミセラ粉末を加える
  3. ヘラで、ケミセラ粉末の全体に水を馴染ませる
  4. 攪拌機を用いて、最初は低速で上から下に押し込むように攪拌する
  5. 流動化が始まったら、高速回転させ、ペースト状になるまで攪拌する
  6. 途中で、もう一度、ヘラで容器の底部や隅を手混ぜする
  7. 再度、攪拌機で高速回転させれば出来上がり
  8. 攪拌機のスクリューを水中で空回しして、予備洗浄しておく
  9. 出来上がったペーストを成形物の加工に使用する

 ペーストの練り上がり状況

 

この様に、容器を傾けると、トロトロと流れ落ちるような

状態になれば出来上がりです。

 

 

※ この状態から、硬化するまでの時間は5分程度です。

  ケミセラ粉末を水に加えてから2分程度が攪拌の目安です。

後始末は早めに

ケミセラは付着強度が高く、硬化後に取り除くのが困難になります。

早めに用具等に付着したケミセラをぬぐい取っておきましょう。

不織布フィルターで固形物を取り除く
不織布フィルター

 

  1. 攪拌機のスクリューは、水を張ったバケツの中で空回しして、予洗しておきます。
    その他の用具は、加工後に洗浄することにします。
  2. テーブルや床などに付着したら、30分以内に拭き取ってください。
    完全硬化すると、除去困難となる場合があります。
  3. 加工が終了したら、ヘラなども洗浄します。
    加工を優先したいので、一旦、水を張ったバケツの中に放り込んでおきましょう。
  4. 洗浄後の汚染水は、そのまま流さず、不織布製のフィルターで固形物をとりのぞいてから、廃液のみを流してください。除去した固形物は、各自治体のゴミ処理指針に基づいて処理をしてください。