コロナがもたらす環境変化

もう元には戻らない、時代の転換点

 ここに上げたのは、ビジネスや生活を取り巻く環境の変化、新型コロナに触発された時代の分岐点です。個別の事業を考える前に、こうした変化がどちらに向かうのかを想定し、複数のシナリオを持っておく必要があると思います。

 

 新型コロナに対抗するため、世界中で国境閉鎖や都市のロックダウン、人々の行動規制などが行われています。その副作用として企業淘汰が加速され、産業や事業の空白域が生まれ、産業構造の再編が起こるでしょう。

 

 また、数十年前から言われ続け、未だに実現できなかった変革への社会実験が緊急避難的に行われています。

 

これらは、コロナが収束しても、もう元に戻ることはないでしょう。

 

 

 もう一つは、私達は時代の分岐点に立たされていることです。

新型コロナに立ち向かうには、国際協調と連携が必要なのですが、自国を優先する分断と対立の世界に向かいつつあります。こちらは、環境変化と異なり、未来の方向性は変えられるはずです。

 

大きな分岐点は、強権を持った政府を望み始めている点です。感染の恐怖から逃れるために、進んでより強力な法的権限を政府に差し出そうとしています。

これと関連するのは、デバイスによる行動の追跡です。技術的には十分可能だったのですが、この導入も進行しています。

危機が去った後、一旦手に入れたこれらの権限を政府が手放すでしょうか?

これが、もう一つの分岐点です。

 

国際的なパワーバランスの変化も見逃せません。国際関係は、隙間ができれば必ず空白をを埋めようとする勢力が現れます。当事国の対応が遅れれば、国際覇権の塗り替えが定着してしまうかもしれません。

 

身近なところでは、検診等によるクリーン保証が得られる人や店舗、働き方の変容、3密環境が売りとなっている事業が復活できるのか、などがあります。

 

この他にも色々あるかもしれません。

 

変化は交通信号の様に急に切り替わるものではありませんが、時代は確実に動きます。 コロナ禍が過ぎても、もう元に戻ることはないでしょう。大切なのは、みなさんの行っている事業に、どのような環境変化が起こりうるかの複数のシナリオを描いて見ることです。

 

私は、「人の動きを止めない感染症対策」と「クリーン保証を求める社会」というシナリオを描いて見ました。みなさんは、何を描かれるますか?