人の動きを止めない感染症対策

 ウイルスとの接触率を下がるために、人の動きを抑制することは非常に効果的です。

しかしながら、経済的ダメージが大きすぎて、人々の生活基盤を破壊してしまいます。

ですが、規制を解除すれば再びウイルスは襲いかかります。そこで、「感染の拡大をリアルタイムに監視しながら経済活動を再開する」というのは、自然な流れかと思います。

 

前提条件として、感染が再拡大した場合に備えて、検査態勢、重症者の受入態勢、軽症者の隔離施設および不随する医療用機器や防護用品などの備蓄、緊急動員要員の確保と訓練などの整備があります。これに必要なコスト負担を受け入れる理解がなければ、危険な大博打になってしまいます。

 

 特定の感染症をリアルタイムに監視するのは無理としても、発熱しているなどの症状をモニタリングするのはスマートウオッチでも十分です。これらの計測値と地域・職業などの属性と組み合わせAIで解析すれば、クラスターが発生していると思われる箇所を推定することができます。この段階で押さえ込めれば、感染の拡大を最少限に食い止められます。中国や韓国が経済活動を再開したのも、こうしたテクノロジーが背景にあるものと思われます。

 

 これから経済活動を再開しようとしている国の多くも、これと類似した追跡システムを導入しようとしています。その目的は、大多数の人の動きを止めずに、感染の可能性のある者を早期に発見し、隔離することにあります。

 

  新規感染者数 = a × (未感染者数/全人口)× 感染者数

 の掛け算を起こさなければ、感染は広がらないからです。

  a = 感染率 × 接触率 × (1 - 除染率)

  接触率 = 人人接触率 + 人物人接触率

 

このためには、感染が疑われる人を一時的に待機させる常設の施設などを合わせて整備する必要が生じます。

 

民間においては、事業所内で感染が疑われる者が発生した場合でも営業を継続するためのBCPを策定しておく必要が生ずると思われます。

 

 

この対策は人権を著しく制約するため、一部の独裁的国家を除いて見送られてきました。これがあれば経済を止めずに感染拡大を防止できる、技術的にも実現可能とすれば、追跡システムの導入をためらう理由を見つける方が難しいでしょう。

もちろん、政府にこうした監視システムを任せてよいのかの議論を進める必要があります。

 

私達の生活レベルで言えば、「クリーンな保証を求める社会」に変貌すると考えています。