医療崩壊を防止するために

 ここでは、医療機関の受入能力を超えた患者数が発生し、適切な治療を受け入れられない状態と定義します。また、重篤者と軽症者の区分もしておりません。軽症者も入院による隔離がなされないため、感染は拡大するとしました。

図5で、山の頂上が切り取られ平らになっているものは、医療機関の受入能力を超えてしまった状態を示します。

 

医療崩壊の様相
図5 医療崩壊の様相

 

未対策の赤線では、100日目ごろから医療崩壊が始まり、適切な治療も必要な隔離も受けられない患者が多数(計算上、ピーク時で約4500名)におよびます。80日目~100日目まで自粛を行った青線でも受入能力(計算上、ピーク時で約3500名)オーバーが発生しています。自粛で稼ぎ出した時間を活用し、受入能力を4000名まで拡充できれば医療崩壊は起こりません。この場合も、再自粛を繰り返せば医療崩壊を免れることができますが、経済的ダメージが拡大します。緑線は、手洗い・汚染箇所の消毒などを持続的に行った場合です。辛うじて医療崩壊を免れていることが分かります。