システムダイナミクス

 システム・ダイナミクス(略称SD)です。SDでは、システム構造を数値モデルで記述します。数値モデルと言ってもプログラムを組む必要はなく、専用のソフトで図示すれば数値モデルに変換されます。図は、前述の水槽モデルをSDで表記したものです。前後につけた雲のマークは、ここから先はモデルの対象外という意味になります。

 

 

この図は、水槽に貯める水量を(水量指針)に基づき、流入量と流出量を調整することを意味しています。エアコンの温度設定なども同様な構造になります。

 

この図が、全てのモデルの基本構造になります。計算そのものはパソコンでも十分です。

 

 お断りしておかねばならないのは、SDは未来予測の手法ではないということです。あくまでも、どこを押せば、システムがどう反応するのかの、システムの振る舞いを理解することにあります。特に有効なのは社会システムです。工学系のシステムは実験でシステムの挙動を検証できますが、社会システムは実験で試すわけにはいきません。コンピュータ上のモデルであれば、条件を変えて何度でも試すことができます。それを過去に起きてしまったことと対比させることで、有効な施策を立案しようとするものです。